STAR SPARK

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Claude Codeで年間3,071万円分の業務自動化をした、1人会社の内訳

社員も外注もいない1人会社が、毎週決まって発生する11業務を時間と金額で棚卸ししました。年6,001時間・3,071万円分という結果と、数字を盛らないために決めた4つの換算ルール、AIに渡した工程と人に残した工程を公開します。

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金色の光が走る黒いオフィスを背景に、「年3,071万円分の業務」「AI代は月3万円」という金と白の大きな文字が2行に並び、右側ではノートパソコンを膝にのせた白いロボットのキャラクターが笑っているイラスト

「AIで業務が効率化しました」という話、数字が出てこないとどこか信じきれませんよね。私も他社の事例を読むたびに、「それで、結局いくら分の話なんだろう」と思ってきました。

そこで今回は、その質問を自分の会社にぶつけてみます。STAR SPARKは代表の私ひとりの会社で、社員も外注先もいません。毎週決まって発生する11の業務を、私とAIで回しています。この11業務を「もしAIを使っていなかったら、誰が、いくらでやることになるのか」という目で棚卸しして、全部金額に直しました。

先に結論をお伝えすると、答えは年間3,071万円分でした。そして、それを回すために実際に払っているAIの利用料は年36万円です。

棚卸しの結果は、年6,001時間・3,071万円分でした

週あたりの延べ作業時間は125時間、稼働48週で計算した年間の作業時間は6,001時間。これを金額に直すと年間3,071万円分になりました。

内訳の上位は、デモサイト制作(年2,880時間・1,008万円)、動画制作(768時間・624万円)、記事執筆(768時間・528万円)です。いちばん小さいのは打ち合わせ後のお礼メールで、年2.9万円分。大小あわせて11業務で3,071万円、という計算です。

11業務の年間金額を横棒グラフにした図。合計3,071万円分/年

毎週決まって発生している11業務の年間金額。デモサイト制作 1,008万円(年2,880時間)、動画制作 624万円(768時間)、 記事執筆 528万円(768時間)、ホームページのAI診断 300万円(外部に頼めば1件5万円)、提案資料づくり 240万円(480時間)、 ご縁のありそうな会社の収集と整理 180万円(768時間)、X投稿 120万円(111.8時間)、資金繰り表の入力と集計 41万円(135.8時間)、 納品前のチェック 21万円(60時間)、ご案内メール・FAXの文面づくり 6万円(20.2時間)、打ち合わせ後のお礼メール 2.9万円(9.6時間)。 このうち資金繰り表だけがまだAIに渡していない業務です。

ここで「3,000万円浮きました」とは書きません。この数字は「同じ作業を人に頼むか外注に出したらいくらか」という計算上の金額で、実際に手元から出ていったお金ではないからです。ただ、出し方は全部お見せします。そのほうが、読んでいるあなたの会社でもそのまま使えると思うので。

数字を盛らないために決めた、4つのルール

換算のルールは4つだけです。

  • 年間の作業時間は「週の時間×48週」。祝日・お盆・年末年始を除いた稼働週で見ています(52週で計算すると多く出るので使いません)
  • 時給は「その作業を人に雇ってやってもらう場合の求人相場」に、社会保険・設備・教育のぶんとして1.3倍をかけた額。事務作業なら1,700円×1.3=2,200円です
  • 人件費換算と外注換算は同じ作業の別の見方なので、合算せず大きい方だけを採用しています
  • 機会損失(遅れたら失う売上)は、根拠を示せなかったのですべてゼロで計上しています
換算の計算式「週の作業時間 × 48週 × 時給(求人相場 × 1.3) = 年間の金額」と、4つのルールを並べた図

金額の出し方は「週の作業時間 × 48週 × 時給(求人相場 × 1.3)= 年間の金額」の一本だけ。 48週で数える、時給は求人相場の1.3倍、人件費と外注費は合算せず大きい方だけを採る、機会損失は未計上。 どれも数字が大きく出ないほうへ倒すための決めごとです。

つまり3,071万円は、盛るどころか控えめに出した下限に近い数字です。本当はここに、提案資料が間に合わなくて流れる商談や、お礼メールが翌日になって冷めてしまう関心も乗ってきます。

11業務のうち10を、AI社員が担当しています

では、この3,071万円分を実際にどう回しているのか。私は Claude Code(AIに実際の作業を任せられるツール)で、業務ごとに担当を持つAI社員を作りました。ご縁のありそうな会社の収集と整理、提案資料づくり、ホームページのAI診断、デモサイト制作、記事執筆、X投稿、動画制作、ご案内メール・FAXの文面づくり、打ち合わせ後のお礼メール、納品前のチェック。この10業務に、それぞれ担当のAI社員がついています。外部に頼めば1件5万円ほどかかる診断も、AI社員が回しています。

かかっているAIの利用料は月3万円、年間で36万円です。もちろん私の判断と最終確認の時間は残っているので「36万円で全部回っている」わけではありませんが、3,071万円分の作業の実行部分が、この金額のなかに収まっています。

ただし、全部を渡しているわけではありません。デモサイト制作を例にすると、ひな型選び・会社情報の読み取り・文章と写真の流し込み・表示崩れの確認まではAI。その会社らしい見せ方を決める、仕上がりを自分の目で確かめる、先方にお出しする。この3つは人の仕事として残しました。出す責任だけは、AIに渡せないからです。

デモサイト制作の7工程を、AIに任せる4工程と人が残る3工程に振り分けた図

デモサイト制作の7工程の分け方。AIに任せるのは、ひな型を選ぶ・会社情報を読み取る・文章と写真を配置する・ 表示崩れやスマホ表示を確認するの4工程。人に残すのは、その会社らしい見せ方を決める・仕上がりの印象と文章を確認する・ 先方にお出しするの3工程です。見せ方の判断と仕上がりの確認、そして出す責任は、ひな型では決まらないので人が持ちます。

11業務のうち唯一まだ手をつけていないのが、資金繰り表の入力と集計です。間違いが支払いの判断に直結する業務は、体制が慣れてからのほうが安全だと判断しました。ここは着手したら、また記事にします。

もうひとつ正直に書くと、6,001時間のうち実際に何時間が空いたのかは、いま計測している最中です。仮に空く割合が30%でも導入の初期費用は1〜3ヶ月で回収できる計算になりますが、これも仮定の数字なので、実測が出たらこの記事に追記します。

まとめ

年商1億円を超えている会社なら、毎週決まって発生している作業を書き出すだけで、うちより大きな数字が出るはずです。AI導入で最初にやることは、ツール選びではありません。「いくら分の作業を、誰が、何時間やっているか」を1枚にすること。そこからだと思うんです。

自社の業務をこの形で金額に換算してみたい方は、お問い合わせから「棚卸し」とだけ送ってください。ヒアリング1回で、今回と同じ形式のレポートをお作りします。

AI社員をどう作って、どう運用しているかはClaude Code導入支援に、16人体制にして失敗した話はClaude CodeでAI社員16人を「雇った」話にまとめています。

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