JOURNAL
豊島区でリフォームするなら?AIに27回聞いて名前が挙がった10社と、補助金でAIが会社を答えなかった理由
豊島区のリフォーム会社をClaude・ChatGPT・Geminiに計27回質問し、名前が挙がった回数の多い10社を公式サイトで確認できた事実つきでまとめました。補助金の質問でAIが会社名を答えなかった理由も解説します。
最終更新日:

「補助金の申請に詳しい会社はどこですか」。この質問に、ChatGPTは3回とも会社名をひとつも答えませんでした。代わりに返ってきたのは「まず区の窓口に相談してください」という案内です。答えられなかったのではなく、豊島区ではそれが正しい順番だったからでした。
当社では、3つのAIに同じ質問を繰り返し投げて、出てきた会社名を全部数える調査を続けています。今回は豊島区のリフォーム会社編です。名前が挙がった回数の多い10社を、公式サイトで確認できた事実と一緒にご紹介します。
調査のやり方
2026年9月6日に、Claude(claude-sonnet-5)・ChatGPT(chat-latest)・Gemini(gemini-2.5-flash)の3つのAIへ、いずれも検索機能をオンにした状態で次の3問を各3回ずつ、合計27回質問しました。
- 豊島区でおすすめのリフォーム会社を教えてください
- 豊島区で浴室やトイレのリフォームをしたいです。補助金の申請に詳しい会社はどこですか
- 豊島区の工務店・リフォーム会社をランキング形式で10社教えてください
27回の回答に登場した会社は62社。ここから比較サイト・紹介サイト・業者団体を除き、呼び方だけ違う同じ会社は1社に合算して、54社になりました。延べ登場回数は166回です。この中から、登場回数の多い順に10社を並べています。
ひとつお断りです。AIの回答は聞く日や検索結果によって変わります。以下は当社による評価や優劣ではなく、「この日にAIがこう答えた」という記録です。各社の紹介文は、それぞれの公式サイトで確認できた内容だけを書いています。
AIの回答に多く登場した10社
まずは一覧です。登場回数は27回中の回数で、同数のときは回答の中で先に挙げられた順に並べています。補助金の列は「補助金の質問(質問2)でAIが名前を挙げた会社」に○を付けました。
| 会社名 | 登場回数 | 所在地 | 補助金 |
|---|---|---|---|
| BXゆとりフォーム株式会社 | 10回 | 豊島区西巣鴨 | − |
| 株式会社ドリームONE | 10回 | 豊島区上池袋 | − |
| 株式会社アンド・ハウス | 9回 | 豊島区北大塚 | − |
| 株式会社日本ハーベスト | 9回 | 豊島区南池袋 | ○ |
| 有限会社小黒工務店 | 8回 | 豊島区巣鴨(支店) | − |
| ライファ大塚 | 7回 | 豊島区南大塚 | − |
| 株式会社ハートホーム | 6回 | 豊島区高田 | − |
| 株式会社コム建設 | 6回 | 豊島区要町 | ○ |
| 株式会社三谷工業 | 5回 | 北区赤羽北 | − |
| 株式会社佐伯設備工業 | 5回 | 豊島区要町 | − |
ここからは1社ずつご紹介します。
■ BXゆとりフォーム株式会社(27回中10回・ChatGPT 4/Gemini 6)
東証プライム市場上場・文化シヤッターグループのリフォーム会社です。公式サイトによると1997年4月設立、首都圏に14店舗、累計施工実績は40万件以上。豊島店だけでなく「本社が豊島区西巣鴨」で、豊島店も同じビルに入っています。
■ 株式会社ドリームONE(10回・Claude 4/Gemini 6)
豊島区上池袋の会社で、公式サイトによると設立は1991年12月。累計15,000件以上の完工実績と顧客満足度97%以上を掲げ、住宅リフォームのほか賃貸物件の原状回復、清掃、ペット関連サービスまで手がけています。
■ 株式会社アンド・ハウス(9回・Claude 4/Gemini 5)
豊島区北大塚の会社です。特徴は事業が2つに分かれていること。ひとつは設計から施工管理までのリフォーム部門、もうひとつは「すでに他社に頼んだ人の相談に乗るアドバイス部門」です。公式サイトには「お客様の味方として」相談を受けると書かれていて、アドバイス回数に制限はないそうです。
■ 株式会社日本ハーベスト(9回・Claude 1/ChatGPT 2/Gemini 6)
豊島区南池袋の会社で、浴室・水回りのリフォーム専門です。公式サイトでは「ユニットバスなら1日で工事可能」と掲げ、すべて自社専任の施工会社で施工するため工期が短いことを強みにしています。対応エリアは首都圏・愛知県・大阪府近郊。
■ 有限会社小黒工務店(8回・ChatGPT 2/Gemini 6)
「Wooden house」を掲げ、自然素材を使った家づくりを手がける工務店です。本拠は埼玉県川口市ですが、公式サイトによると豊島区巣鴨に支店があり、対応エリアに川口市・豊島区・足立区・北区を挙げています。好みの自然素材を好きなだけ選べる「ブッフェ式」の注文住宅が看板です。
■ ライファ大塚(7回・Claude 2/ChatGPT 3/Gemini 2)
豊島区南大塚のLIXILリフォームショップ加盟店で、運営はリバース彌生株式会社、創立は1998年2月です。公式サイトにはLIXILメンバーズコンテストで2012年から2023年にかけて複数受賞した記録が並んでいます。中古物件の購入とリノベーションをまとめて相談できるのが特徴です。
■ 株式会社ハートホーム(6回・Claude 4/ChatGPT 1/Gemini 1)
豊島区高田の総合リフォーム会社です。公式サイトでは屋根工事・塗装工事・外構工事から内装まで幅広く扱い、東京・神奈川・千葉・埼玉に対応、各種工事に長期保証を設けているとしています。この会社については、後半でもう一度触れます。
■ 株式会社コム建設(6回・ChatGPT 2/Gemini 4)
豊島区要町の会社で、建築の企画・設計監理から店舗の内外装、不動産の売買・管理まで扱っています。公式サイトには「一級建築士が無料相談に応じます」と書かれ、クロスの貼り替えが1平方メートルあたり850円からといったリフォームの価格表が公開されています。
■ 株式会社三谷工業(5回・ChatGPT 3/Gemini 2)
10社の中で唯一、豊島区外の会社です。公式サイトによると北区赤羽北にあり、設立は1924年4月。営業エリアは東京・埼玉で、サイトのタイトルには対応地域として豊島区も掲げられています。マンション・戸建てのリフォームから屋根・外壁まで手がけています。
■ 株式会社佐伯設備工業(5回・ChatGPT 3/Gemini 2)
豊島区要町の会社で、TOTO認定店として水洗トイレ・台所・浴室のリフォームやマンションリフォームを手がけています。公式サイトの対応エリアは豊島区・新宿区・練馬区・北区・渋谷区・江東区です。
補助金の質問で、AIは会社ではなく区の窓口を答えました
冒頭の話に戻ります。「補助金の申請に詳しい会社はどこですか」という質問で名前が挙がったのは、10社の中では日本ハーベストとコム建設の2社だけでした。板橋区で同じ調査をしたときは4社が挙がっていたので、かなり少ない結果です。
理由は、豊島区の制度そのものにありました。区の公式サイトによると、豊島区の「住宅修繕・リフォーム資金助成事業」は工事費の30%以内・リフォームなら上限20万円が助成されますが、施工業者に条件があります。「豊島区住宅相談連絡会の会員であり、区内に主たる事務所を有する民間業者」でなければならない、というものです。
しかも申請の順番も決まっています。工事の前に区の住宅・マンション課へ相談し、次に住宅相談連絡会へ電話して会員業者を紹介してもらい、その業者と一緒に申請する。承認書を受け取ってから着工する。この流れです。
ChatGPTはこれを読み取って、3回とも「会社を先に決めるより、まず区の制度に沿って業者紹介を受けるのが確実です」と答えていました。会社名を答えなかったのではなく、答えないほうが正確だと判断していたわけです。生の回答を数え直すと、補助金の質問9回のうち5回でこの連絡会に言及していました。
もし豊島区で補助金を使ってリフォームをお考えなら、AIに会社名を聞くより先に、区の窓口に電話するのが近道だということになります。
AIは、どこを読んで会社を説明していたのか
もうひとつ、今回はっきり見えたことがあります。ハートホームの住所です。
Claudeは4回とも「豊島区北大塚のリフォーム会社」と紹介していました。でも公式サイトに書かれている所在地は豊島区高田です。なぜこうなったのか、Claudeが引用していたページを開いて確かめました。
その比較サイトの豊島区一覧には、ハートホームが「高田3-5-5」と正しく書かれていました。そしてそのすぐ下に並んでいたのが、アンド・ハウスの「北大塚1-19-12」です。Claudeの紹介文にある「内視鏡や赤外線センサー、高所カメラを使った調査」という説明はハートホームの欄からの引き写しなので、正しい欄は読めています。住所だけ、隣の会社のものを拾っていたのです。
そしてこれが今回の数字につながります。62社のうち、AIが公式サイトを直接引用したのはわずか7社でした。板橋区の「74社中12社」よりさらに低い割合です。残りの会社は、比較サイトの一覧に書かれた情報だけで紹介されています。一覧の中に埋もれていると、こうして隣の会社の属性が混ざることも起きます。
反対に、自社サイトに書いてあることは正確に届いていました。コム建設の価格表がそうです。あのサイトは決して新しくありませんが、AIは「一級建築士とプランを検討できる」「リフォーム価格表も公開している」と、書いてあるとおりに紹介していました。AIが見ているのは見た目の新しさではなく、書いてある中身です。
まとめ
住所、対応エリア、料金の目安。どれも派手なコンテンツではありませんが、自社サイトに書いてあれば、AIはそれを読んで正しく紹介してくれます。書いていなければ、他人が作った一覧の中の1行が、そのまま自社の説明になります。
そして豊島区の会社なら、書いておく価値のある一行がもうひとつあります。「区内に主たる事務所がある」ことです。今回見たとおり、区の助成制度はまさにここを条件にしていて、AIもその条件を読んだうえで答えを組み立てていました。所在地と対応エリアをはっきり書いておくだけで、補助金を調べている人の質問に引っかかる可能性は上がります。
とはいえ、自社のサイトのどこが足りないかは、自分では案外わからないものですよね。気になった方はお問い合わせからご連絡ください。御社のサイトを1ページずつ見て、AIが読み取れていない箇所からお伝えします。
AIに選ばれるサイトの考え方はAIO・LLMOとは?にまとめました。同じ調査を板橋区で行った回は板橋区のリフォーム会社10社からどうぞ。